行く先の、たどり。


が暮らしの中で大切にしていること、それは読書と旅です。

 

読書も旅のようなものですよね。

 

この二つは似ているなぁといつも思っているのですが、それはどちらも自分も知らなかった自分に出会えるチャンスがある、ということ。

 

まだ眠っている自分の中の新キャラを起こせるかどうか。

 

双方ともどこか目的地に向かっては行きますが、必ず「今、ここ」である自分に戻ってくる。

 

浮遊しっぱなしということはないですよね、だいたいの場合は。

 

「今、ここ」である自分に戻ってくるということは、自分を鍛え、掘り下げていくということだと思います。

 

私が自分に足りないと感じているのは、人の考えを鵜呑みにして学ぶことではなく、それと向き合って自分の考えを深めていく作業。うっかり気を抜くと、読むことそのものが目的になってしまうもあるから。

 

私は、読んだはずの本や見たはずの映画のことをすぐ忘れてしまいます。自分のためにしていることのはずなのに、ほとんど自分の役に立ってはいという辛い現実

 

その時に感じた感覚や感情は強く刻まれているのですが、それも時間とともに曖昧に。

 

一度取り込んだのだから潜在意識の中に眠っていてくれていたらいいけれど、この調子だときっと一生こちらに出てくることはないでしょう。

 

随分と前のことになりますが、「30代からは学ぶのではなく問う力を身につけなくてはならない。」とどこかで読んだ記憶があります。(どこかでではなく、こういうこともきちんと覚えていたいものです。)

 

自分にとって最も重要な問いはなにか、ということを常に考えながら旅をし、本を読むことを忘れないようにしたいものです。

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